日本とハワイ王国は親戚!?

日本とハワイ王国は親戚!?
日本人に馴染みの深い、また観光でも一番人気のハワイ。

今はアメリカの一つの州としてハワイ州がありますが、19世紀末まではハワイ王国という独立国家でした。
そこから、日本とハワイ王国との繋がりがあるのですね。

1874年に即位したカラカウア国王は1881年に国際親善の為にイギリス・イタリアなどの欧州諸国、香港・タイなどの訪問の後、日本にも来日します。1881年(明治14年)3月の事です。
横浜に入港し、横浜駅から特別列車で新橋駅に着き当時の皇居だった赤坂離宮に向かっています。
そのときカラカウア国王は、横浜港の通関も、鉄道の運行も、みんな日本人が仕切っているのを見て「何処にもハオール(ハワイ語で白人)がいない!!」と強い感銘を受けたそうです。

19世紀末、アジア諸国は欧米列強の植民地で皆、白人に支配されているのを国王は見たからでしょう。
国王はハワイ王国の先住民の人口減少に、日本からの移民を要請したそうです。

白人がいない日本に感銘した国王は、極秘で明治天皇に会談を申し入れ、妹のリリオカラニを継いで王位に付くはずだった姪のカイウラニ女王と山階宮(やましなのみや)親王との婚儀を打診したそうです。(当時のカイウラニ女王は5歳だったのですが・・・)

日本とハワイ王国は親戚!?



しかしながら、明治天皇は1882年に特使を派遣し、丁寧に謝絶しました。理由は「日本の皇室にその前例が無い」とのこと、またアメリカを刺激しない(当時アメリカはハワイの領有を狙ってた)ようにしたようです。

もし、今のような平和な時代なら・・ハワイ王国のカイウラニ女王と山階宮(やましなのみや)親王との婚儀はあったかもしれませんね。

しかし、1893年にハワイでクーデータが起き、アメリカはハワイの併合へと進みます。
面白いのはここから・・・
ハワイ王国から打診を受けて日本はハワイへ巡洋艦「浪速」、コルベット艦「金剛」をホノルルに派遣します。
「浪速」はアメリカ海軍艦「ボストン」の横に錨を下ろします。
なんと!・・その時の「浪速」の艦長は大佐時代の東郷平八郎です!!!!
そして同じ艦の海軍青年将校がいて・・・その人こそ、先代国王カラカウア国王からカイウラニ女王との結婚を申し込まれた、山階宮(やましなのみや)親王なのです。

いやいや・・・明治天皇も粋な計らいをしていますね~。

その後はハワイ王国はアメリカに併合され、カイウラニ女王は王政復古を実現させようと努力しますが、その後23歳5ヵ月という若さで病を患い、この世を去ったカイウラニ王女。悲劇の女王だったのです。アメリカがハワイを併合しなければもっと日本と深い関係ができたかもしれません。

まぁ・・・ハワイと日本とはこんな歴史があるのです。
ハワイには「トーゴー」とか「ナニワ」の名前が多い理由もわかります。
そんなDNAがハワイの人と日本の人が繋がっている元なのでしょうね。



同じカテゴリー(歴史)の記事
はやぶさとイトカワ
はやぶさとイトカワ(2010-06-22 01:03)

神社って・・
神社って・・(2010-03-02 23:58)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
日本とハワイ王国は親戚!?
    コメント(0)